「平成のこの時代では無料というと、疑わしい、いかがわしいと思われることも多々あります。
特に、墓地が無料なんてなにか裏があるのでは？と勘ぐってもおかしくはないでしょう。

周りの陰口で、墓地は無料だけど葬儀や法要で高いお金を要求するんじゃないの？と言われていますよ、
という話をご訪問された方から聞いたこともあります。」と話されるご住職。

ご住職は長泉寺37代目住職を就任するにあたり、「僧として僧らしく生きようと決意しました。」との事。
生前頑張ってこられた方・ご家族をご供養する、当たり前のことを誰もが当たり前にできるお寺にしたい。
そういうお寺が一つくらいあってもいいのではないか。
そういったお考えから、一年中いつでも、どなたでもご供養できるお寺を運営しようと決意なされたとの事です。

「なぜ墓地が無料なのか？」

まず、お寺及び、付帯業者が商売でやっていないこと。
そしてお寺の考えに賛同いただいた周囲の地主の方々からの土地の提供、入檀された企業経営者からのマネージメント・ノウハウの支援により、最低限のランニングコストで運営ができるようになりました。そして、副住職もご住職のお考えに賛同しておられます。
葬儀の費用を疑われる方もいらっしゃいますが、費用につきましては、通夜・告別式・戒名（居士・大姉）・初七日法要を含めて38万円で承っております。また、葬儀の会場の用意が難しい方につきましては、本堂及び広間を、もちろん無料で利用していただいて構わないとおっしゃられています。

ご住職のお考えに共感されたれ、200名ほどだった檀家さんもいまでは700名を超えるほどになりました。
入壇といってもなにも難しいことはありません。寄付金を求めることはありませんし、頂くこともありません。
亡くなった方に手を合わせる、それだけのことです。

ご住職は「寺院・霊園を探して、いろいろ見てまわった方ほど見に来てほしい。」とおっしゃられています。
あとは、みなさんの目で、耳でお確かめください。

余談

私が訪問し、寺院内を案内していただいたとき、たまたま御供物として栄養ドリンクがお供えしてありました。
それを見て「亡くなってから元気にしてどうすんじゃい」と笑っておられました。
そんなお茶目な一面もあったりします。